高級輸入車に対抗するための新兵器「スカイライン」

名前を聞くだけでいろいろな思い出がよみがえってくるという名車はそれほど多くはないでしょう。 しかし、その中にその名前を確実に残しているのが日産自動車の名車「スカイライン」です。 通称「ハコスカ」はいまでも街中でキレイにレストアされたものを見かけ、熱狂的なファンを集めていますし、新車でも、そして中古車でも人気となったR32のスカイラインも現役で走行しています。

その後、スカイラインは路線が変わっていき、GT-Rは面白いクルマでありながらも価格帯が超高級車の部類に入ってしまい、街中で見かける機会が少なくなってしまいました。

そんな中、今年に入って再びスカイラインの話題が飛び込んできました。 日産自動車は11月に入って、2014年2月に新型のスカイラインを販売開始すると発表したのです。 こんどのスカイラインは、ついに時代の流れに同調してガソリンとモーターで走るハイブリッド使用になっています。 さらに、スポーツカーでありながらもワンランク上の誇り高いクルマであるがゆえに内装や安全装置にもこだわりを見せています。

さらに、今回明らかになっている情報の中には、日産自動車が海外で販売している車に対して付しているエンブレムである「インフィニティ」を冠しているため、より高級感あふれる車になっているということです。 たしかに日本の一時代を築いた名車も、消費者ニーズとの狭間でこのような路線へと移ったと思われます。 国内市場では軽自動車とハイブリッドカーが新車販売台数の上位に名を連ねている一方で、高級輸入車の販売台数も伸びています。

そのような中で、新型スカイラインはエコカーブームによって目が慣れている消費者を取り込むと共に、クルマのランクとしては高級輸入車に十分対抗ができるような設定になっています。 価格帯が旧モデルと比べると100万円ほど値上がりしているのが気になるところですが、その分だけ高級車を好む層からどのように評価されるかは市場の判断によって明らかにされるところです。

実際のクルマを見ると受ける印象は、同じく日産自動車が販売している「フーガ」をほうふつさせるモデルになっていることです。 しかし、スカイラインという観点で旧モデルと比べるなら、より洗練されてスタイリッシュで、位置的には日本でも人気の輸入車であるメルセデスベンツやBMW、アウディを好んで購入した経験のある層に評価されるかもしれません。

しかしながら、昔のスカイラインのファン層を取り込むことができるかどうかは微妙なところでしょう。 インフィニティのエンブレムを採用する時点で路線の大幅な変更を宣言しているわけですから、熱狂的なスカイラインフリークの間では、スカイラインではないのかもしれません。

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