日本のハイブリッドカーにおける勝者「トヨタ・アクア」

日本のハイブリッドカーを巡る攻防は、日本国内で加熱しています。とくに最高の低燃費を巡っては、トヨタとホンダの一騎打ち状態になっています。 ホンダが市場に投入した通称「フィット3」に対して、トヨタは「プリウス」と「アクア」のツートップで強力に対抗しています。 市場の予想とは裏腹に、国内ではアクアが驚異的な販売台数を記録しており、継続的に売れ続けています。

ご近所でもアクアを購入した家庭があるのではないでしょうか。 そのようなユーザーが口をそろえて言うのが「忘れたころにガソリンを入れるだけでいい」というコメントです。 いまでは消費者の関心がエコに向いていることを如実に表している結果でしょう。

それにしても超低燃費だけでこれほど車が売れるのでしょうか。 アクアの場合は、コストパフォーマンスも魅力となっています。 どうしても200万円は見なければ買えないプリウスと違って、アクアはもう少しリーズナブルです。 さすがに燃費がいいと聞いていても初期費用が大きいと購入を躊躇してしまいます。 さらに洗練されたスタイルは、買い物だけに車を使う主婦であっても、軽自動車ではなくアクアに目を向ける理由となっています。

現在のところ10色の中から選ぶことができ、生活のすべてにおしゃれを反映させたい方にとっては心憎い演出となっています。 まずはその燃費と外観のスタイリッシュさに魅力を感じて試乗に行くと、そこには静寂さを保ったエンジンと、エコ運転をすることが楽しくなるコンテンツの魅力が待っています。

たとえば、エコジャッジと呼ばれるお楽しみコンテンツがあって、自分の運転が評価されます。 100点を取ることは非常に難しいので、いつも悔しい思いをしながらエコ運転を習得していくことができます。 なんとなく、この車に関しては車を選ぶというよりも、ケーキ屋さんでスイーツを選ぶような感覚で、自分の好みに合わせてチョイスすることができたという感覚を抱かせるところに、プリウスにはない魅力があるのだと思います。 今後も街中ではアクアが増え続けていくことは十分予想されます。

ここにきてトヨタのスープラが復活の兆し

走り屋やゼロヨンなどの全盛期であった80年代から90年代にかけては、好奇心を満たすだけの車が世の中に送り出されていました。

もちろん一般の行動での違法行為は容認されるべきではなく、取締りの効果もあって現在では一般の生活が大いに乱されることはなくなっています。

さらには、若者の車離れが進んでいる中にあって、さらに進んでいるのがスポーツカー離れです。

もちろん、「乗り回してみたいな」と思うような刺激的な車が登場しないということもあります。

売れないから登場しないのか、登場しないからどんどんユーザーが獲得できないのか、その両方の要素も関係しているかもしれませんが、それ以外にも法律の規制や社会が向ける目なども影響して、今後も再びスポーツカーブームが巻き起こる可能性は少ないと言わざるを得ません。

80年代の後半にはセリカから独立したスープラに関心が集まっていました。

初代のスープラは、いわゆるセリカの兄弟車という位置付けでしたが、1993年のフルモデルチェンジによって、高級感の漂うスポーツカーへと変化を遂げました。

大きなヘッドライトと、けっして控えめとは言えない大型リアウイングによって、一目でスープラとわかる斬新なデザインを採用し、走行性能を徹底的に追求したスポーツカーとしては、トヨタをスポーツカーの分野でも際立たせるために大きな貢献をしました。

しかしながら、当時のトヨタにとって大きな壁となって立ちはだかっていたのがニッサンのGT-Rです。

価格帯でいけばGT-Rはワンランク上の車という位置付けになりますが、それでも日本車の中で最速を希望する人たちは迷わずにGT-Rへと走りました。

トヨタはスポーツカーの分野では際立った存在になることができませんでしたが、クラウンで培った技術などをベースに、高級セダンの乗り心地に素晴らしい走行性能を兼ね備えたアリストなどを世の中に送り出すことによって成功しました。

いまではトヨタのスープラは過去の歴史に名を残す車という位置付けになっていますが、ここにきてスープラの後継車が誕生するという話題が出ています。

しかも大胆なことにその名も「スープラ」となるといううわさが出ており、最新の情報からは目が離せません。

3代目トヨタ・ヴォクシーは消費税アップの恩恵を受けるか

街中では高級車であるにもかかわらずアルファードやヴェルファイアをよく見かけます。 新築の住宅にアルファードが停まっていると、思わず「ローンが大変なんだろうな」と感じてしまいます。 実際のところ、トヨタの高級ミニバンは無理してでも手に入れたいと思わせる魅力を持っています。

しかし、もう少し現実的な見方をすれば同じトヨタ自動車が販売しているノアやヴォクシーも優れたパフォーマンスを発揮してくれます。 とくに2014年初めにはヴォクシー・ノアのフルモデルチェンジが予想されていますので、今後のミニバン市場の動向が気になるところです。

現行のヴォクシー・ノアは、ライバル車であるホンダのステップワゴンや日産のセレナと共に、日本の市場では高く評価されており、両モデルで多い時は月間売上2万台を突破したこともありました。 しかしながら、ユーザーの中にはさらに上位モデルへの関心を高めて乗り換える人もいて、最近では決して油断できない状況にあります。

そんな中で発表される3代目ですが、印象としてはフロントマスクに強い印象を与えるデザインで、上位モデルのアルファードを検討しているユーザーも思わず視野に入れてしまうようなデザインとなっています。 その時期には消費税増税に伴う車の買い替えを検討する消費者も多く、どのミニバンが支持されるのか注目に値します。

曖昧だった立ち位置が明確になったトヨタ・マジェスタの今後は?

もしかしたら、「マジェスタって意味があるの?」と思われた方も少なくないかもしれません。 今年の9月9日に発売開始を迎えた新型マジェスタを見て、「これはクラウンにちょっと手を加えただけではないか」という感想を持ったのではないでしょうか。

たしかにクラウンの場合もそうでしたが、独特の存在感を演出するグリルが特徴的で高評価の対象となりますが、それでもやはり「クラウンがあれだけ変革を遂げたいま、マジェスタの存在意義があるのだろうか」、「あえてマジェスタを販売したトヨタの戦略がよくわからない」という意見もありました。

気になるのは市場の反応ですが、トヨタ自動車の発表によると新型マジェスタの販売開始から1カ月の売り上げ台数は好調で、約2,800台となった模様です。ちなみに、トヨタ自動車自身の月間販売目標台数が500台ですから、かなり好調な滑り出しということができます。

市場は新型マジェスタを温かい目で見ているということでしょうか。 今回の売り上げアップにつながった要因はまだ発表させていませんが、ハイブリッドシステムの搭載というのは理由として挙げるには単純すぎるでしょう。 大胆にその理由を予想してみるならば、きっとクラウンの王冠エンブレムの復活にあるのではないかと思います。 そしてその背後には、マジェスタの立ち位置が定まったということが市場に、というよりも以前のマジェスタオーナーに評価されたのではないかと思うのです。

新規顧客もあるでしょうけれど、今回の新型マジェスタを購入した人の中には、以前にマジェスタを購入したことがあって、他の車種に乗り換えたものの再び元のサヤに収まったという人たちが多いのではないかと踏んでいます。

実際、3代目マジェスタまでは王冠エンブレムを冠していたのに、その後の4代目、5代目では瞑想していった感じのあるこのクルマ、自らの立ち位置を見失っていたのでした。 この点はトヨタ関係者も認めています。 「位置付けがすごく曖昧になってしまった」というコメントを残しています。 それがここにきて再び王冠復活で「立ち位置が明確になった」わけです。 火が付けば初代のようなブームを巻き起こすことも夢ではありません。